イラスト初心者何から始める?ゼロから始める練習方法!
SNSを見ていると、綺麗でかわいい人気キャラクターのイラストをたくさん見ることができますよね。皆さんは、好きなキャラクターのイラストを描いてみたい!と思ったことはありませんか?
「イラストを描いたことがない……」
「絵心がないから不安……」
「下手だから投稿できない……」
イラストを何から始めたらいいかわからない方でも大丈夫!しっかり練習すればちゃんと上手くなります!
今回はイラストをこれから始める方のために、効率的な練習方法をご紹介!基礎力の向上から、キャラクターイラストのコツまで、この記事を読めばイラストを楽しみながら画力を高める方法がわかります!
まずは自信を持って最初の一枚を描きあげられるように、いっしょに頑張りましょう!
目次
イラストってどのくらいで上手くなる?
残念ながら、イラストはすぐ上手くなるものではありません。コツコツと積み重ねていくことで、自分の描きたい表現に近づいていきます。
イラストはゴールがあるものではないです。例えば、小さい頃に描いた絵って、当時は「上手に描けた」と思っていても、今見ると「下手だなあ」って思いますよね。理由は、私たちの目が養われたからです。描いていくうちに目が養われて、より良い表現を求めてしまうのです。したがって、「このくらい練習したらいいよ!」と言えるものではないのです。
しかし、さいとうなおき先生の『イラスト最速上達法』では、3ヶ月を上達の目安にしています。実際、3ヶ月しっかりイラストに取り組めば、少なからず成果を実感できるため、まずは3ヶ月を目安に練習してみましょう!
飽きずに続けられる!おすすめ練習方法
クロッキーのようなの基礎練やジェスチャードローイングなどの続けやすい練習を紹介します。「ゴールがない」「すぐに上手くはならない」なんて言われると、不安になってしまう人もいるかと思いますが、楽しみながらチャレンジしていきましょう!
基礎力向上!毎日やったほうがいい練習
クロッキーやデッサンのような基礎力を上げる練習は、できれば毎日やりましょう!
イラストを描くときにつまずきがちなのが、人体の構造や立体感の表現です。なんとなくで描いていると、違和感のあるイラストになってしまうことも……。
基礎練習はやった分だけ力になります!地道な練習になりますが、一日一枚でもいいので取り組んでみてくださいね。
クロッキー
クロッキーは30秒〜10分という短時間で人物や動物、静物をすばやく簡潔に描く練習です。限られた時間でモチーフの特徴を捉える必要があり、観察眼や表現力が養われます。
短い時間でたくさん練習ができるため、とにかくたくさん人間を描きたい!という方におすすめの練習方法です。
デッサン
デッサンは線の濃淡で明暗などを丁寧に描写する練習です。一般に鉛筆で行う練習のため、形や光のような表現に対する理解力、描写力が求められます。
芸大に進む人は必ず行うトレーニングでもあり、観察眼を養うのに効果のある練習方法と言えるでしょう。デッサンのやり方はこちらの動画がわかりやすいため、取り組みたい方はぜひご覧になってくださいね。
楽しく続ける!理想の表現を描く練習
基礎練と合わせて取り組みたい「描きたい表現を描く練習方法」を3つご紹介します!
- ジェスチャードローイング
- イラスト模写
- オリジナルのイラストを描く
地道な練習ばかりでは、飽きてしまいますし、基礎練習だけでは表現力は高まりません。楽しく負担なく続けていけるように、練習は心と時間、体力に余裕があるときにしましょう!
ジェスチャードローイング
ジェスチャードローイングは「モデルの印象」を短時間で描写していく練習です。
たとえば「誰かを呼んでいる人」を描こうと思ったとき、「なんとなく動きが足りない」絵とか、「誰かを呼んでいるように見えない」絵になってしまうことがあります。「動きの足りない絵」とは、すなわち「印象が足りない絵」です。
「誰かを呼んでいる」人はどんなポーズ、どんな表情をしていますか?ジェスチャードローイングを行うと、「誰かを呼んでいる」ポーズや表情など、モデルの持っている印象を描けるようになるんです!
イラスト模写
イラスト模写も楽しい練習なので、ぜひやってほしい練習です。好きなイラストレーターさんや絵師さんのイラストを観察することで、なぜその絵が魅力的なのか、どう描いたらその表現に近づけるのかがわかります!
いきなり「上手に描かなくちゃ!」と焦る必要はありません。まずはお手本にしたい絵をしっかり眺めてみることから始めましょう。なにより素敵な絵を好きなだけ眺めることは、モチベーションにもつながるのでおすすめです。
オリジナルのイラストを描く
月に1枚〜2枚でいいので、オリジナルのイラストを描くのも大事なことです。自分の持っている表現を総動員して描くことで、自分の実力を正しく把握できます。そしてなにより、本気で絵を描くことはとても楽しいです。どんなものでもそうですが、何かに没頭している時間って日常のストレスから解放されて、リフレッシュできますよね。イラストも同じです。
楽しく続けるには外せない練習になるので、ぜひ毎月取り組んでみましょう!
キャラクターを描くコツ
既存のキャラクターを描くときは、
- 公式イラストの模写でキャラクターの特徴をつかむ
- 顔のパーツの位置に気を配る
以上の2点を行うことをオススメします!
既存のキャラクターを描くことも楽しい練習方法の一つなので、気軽にチャレンジしてみてくださいね!
イラストを模写してみよう
公式イラストの模写は、そのキャラクターの解釈を深めるのにとても役立ちます!
- 目の位置は?
- 目の形は?
- 鼻の位置は?
- 口はどんな形?
キャラクターによってパーツの位置や形は異なります。
目と目の間が離れている「遠心顔」、逆に目の位置が鼻に近い「求心顔」と、さまざまです。
以上のような表情に関わるものだけではなく
- どんなふうに笑う?
- どんな性格?
- どんなクセがある?
「笑顔」とひとくちに言っても、天真爛漫な笑顔や、何かを企んでいるような裏のある笑顔、悲しげな笑顔など、キャラクターや感情によって表情は変わってきます。
とにかくキャラクターのことを意識しながら、模写してみてください。
顔のパーツの位置
既存キャラクターを魅力的に描くうえで一番重要なのが、顔のパーツの位置です。
中顔面 | 印象 |
---|---|
短い | かわいい、幼い |
長い | 綺麗、大人っぽい |
目の位置は、耳の上部とほぼ同じ高さにするとバランスがよく、目の下から上唇までの距離(中顔面)が短いとかわいい印象になります。どんな印象のキャラクターか、自分のイメージを反映できるようにしたいですね!
モチベーション維持の方法
イラストの練習はゴール設定が難しく、終わりのないマラソンを走っているような気分になることもあります。毎日しっかり練習してもなかなか上達を実感できず、「自分はイラストに向いていない」と落ち込んでしまうこともあるかもしれません。そのため、簡単にモチベーションが下がってしまいます。筆者は一日に平均5時間、日によっては10時間以上もイラストに時間を使っているイラスト狂信者です。それでも、スランプになってモチベーションが下がり、イラストから離れようとした時期が何度もあります。
大丈夫!モチベーションを上げる方法、あるいは下がらないようにする方法はたくさんあります!
今回は、手軽に取り組める4つのモチベーション維持術をご紹介!
- SNSに投稿する
- 他の人の作品を見る
- 好きなものを描く
- 描きたくない時は描かない
モチベーションを維持して楽しくイラストを続けましょう!
SNSに投稿する
完成したイラストや、制作途中のイラストはSNSに投稿してみましょう!誰かに見てもらえることは、自分が思っているよりもずっと力になります。
「まだ下手だから恥ずかしい……」という人もいるかもしれませんが、「誰かに見せる絵だ!」と思って描いた方が上達も早いです!筆者もそうですが、「誰かに見せるものじゃないし、これでいいや」と思うと、多少デッサンが乱れていても「まあいっか」となってしまいます。
人に見られるという意識によって、整った絵を描けるんです。
イラストを描く仲間に出会えれば、さらなるモチベーションにも繋がりますよ!
他の人の作品を見る
描きたいものが見つからないときや、描くのに疲れてしまうときもありますよね。そんなときはPixivやXなどのSNS、画集などで他の人の作品を見てみましょう!
構図や塗り方を意識して見ることは上達への近道ですが、モチベーション維持のためにはあえて何も考えず、ただ作品を見ることも大切です。
純粋にイラストを楽しむだけの時間も、イラストを上達させるうえでは欠かせません。「色が綺麗!」「顔がかわいい!」「背景が美しい!」といった感情を大切に、イラストに触れ合ってくださいね。
好きなものを描く
筆者はある時期、いいねがたくさん欲しくて、人気のキャラクターばかり描いていた時期があります。もちろん、いいねがもらえたことはモチベーションになりました。しかし、自分の本当に描きたい表現ではないことは、自分に嘘をついている感覚があり、あまり楽しくはありませんでした。
ときにはお題メーカーなどのお題排出サイトを使ってみたり、話題のキャラクターを描いてみたりするのもいいですが、基本的には自分の描きたいを大切にしていきましょう!
描きたくない時は描かない!
描きたくないときは、無理に描かないことが一番です。
筆者は100日間、毎日イラストを上げるチャレンジをしたことがありますが、しんどくても悲しくても描かなくてはならず、とても辛かったです。チャレンジ中は「絵を描かないといけない」「絵を描けない自分に価値はない」と思い詰め、泣きながら描いたこともあります。ちょっと不健康ですよね。
特別な事情がない限り、「描きたいときに描きたいものを描く」というのがイラストを長く楽しむ秘訣です。
イラスト制作Q&A
イラストを始める際に遭遇しがちなQ&Aをまとめてみました!
デジタルでのイラスト制作にはどんなアプリがありますか?
無料のアプリですと、アイビスやメディバンが有名です!
有料ですと、CLIP STUDIOや、iPad向けのプロクリエイトが挙げられます!
ちなみに筆者はCLIP STUDIOとプロクリエイトのユーザーです。
有料版は手が出にくいと思う方もいるかと思うので、まずは無料のアプリでイラストを描くということを楽しんでみることをオススメします!
デジタルイラストの制作にはどんな道具が必要ですか?
パソコンで絵を描きたい方は、ペンタブレットか液晶タブレット。
iPadで絵を描きたい方は、Apple Pencilなどの筆圧感知機能つきのタッチペンが必要です。
筆者は液晶タブレット(HUION製)とiPad(Apple Pencil使用)の両刀使い!出先で絵を描きたくなることも多いので、いつもiPadとApple Pencilを持ち歩いています。
バズるにはデジタルじゃないと無理でしょうか?
そんなことはないです!
アナログのイラストレーターさんはたくさんいますし、アナログにしか出せない風合いがあるのは間違いありません。
iPadや液タブなどの道具を揃えることにハードルを感じる方は、スケッチブックにカラーペンやボールペンで描くことをオススメします。限られた道具で絵を描くのも、良い練習になりますよ!
魅力的な構図ってどうやって勉強したらいいですか?
オススメはフィルムスタディと呼ばれる練習方法です。
映画やドラマなどの1シーンの構図を書き写す練習方法で、効率よく意味のある構図を学べます。
色がまとまりません!色ってどうやって選んだらいいですか?
色は本当にむずかしいですよね…!
全体的な色の印象 | 寒色(青色系)でまとめる |
特に注目してほしい場所(顔) | 目の色だけ赤や黄にする |
色が散らかりやすい人はとにかく同系色を選ぶことを意識しましょう!そして、特に注目してほしいポイント(例:顔や手元)には違う系統の色をおくのがオススメです!
独学とスクールどっちがいいでしょうか?
これに関してはとりあえず独学でもいいと筆者は思っています。
筆者は幼少期絵画教室に通い、今は芸術大学の通信教育課程に在籍していますが、イラストを始めよう!という方にとって、数十万の費用はやっぱりハードルが高いですよね。
安価でも始めることができるのがイラストなので、とにかくまずは描いてみることをオススメしたいです。今はたくさん参考になる書籍がありますし、ネット上にもためになるサイトがたくさんあります!スクールに入るのは、より極めたくなったり、独学に限界を感じたりしてからでもいいでしょう。
まとめ
この記事では、イラストの基礎力向上から、キャラクターイラストのコツ、そしてモチベーションを維持する方法まで、幅広く解説しました。
本記事で紹介した練習方法は大きく二つに分けられます。
練習目的 | 練習内容 |
---|---|
基礎力向上 | クロッキー・デッサン |
表現力向上 | ジェスチャードローイング |
イラスト模写 | |
オリジナルイラストを描く |
基礎力を上げると、人体の構造が理解でき、立体感を表現するためのスキル習得につながります。
表現力を上げると、表面上だけでなく、その奥の「印象」まで描けるようになったり、理想の表現を描けるようになったりします。
イラストは、すぐに上達するものではありません。
- SNSに投稿する
- 他の人の作品を見る
- 好きなものを描く
- 描きたくないときは描かない
上記のモチベーション維持法を試しながら、焦らず、楽しみながら続けていくことが大切です。
といっても、実際にどうやって描いたらいいかわからないという方もいますよね。具体的にどんな手順でイラストを描くのかを知りたい方にはこちらの記事(リンク)をご覧ください。イラストを描く手順を5つのステップご紹介しています!
描きたいものを描けるよう、楽しく続けていきましょう!